香具波志神社【大阪市・淀川区】
大阪市淀川区・加島の街にひっそりと佇む「香具波志神社(かぐはしじんじゃ)」は、地元の人から“ごんのかみさん”と親しまれる、穏やかであたたかな空気に包まれた神社です。
江戸時代の文豪・上田秋成が和歌を奉納したことでも知られ、風情あふれる静けさの中に、文化の香りも漂うスポット。境内にはかつて楠木正儀が馬をつないだという伝説が残る大楠の幹もあり、自然と歴史をどちらも感じることができます。
さらに、江戸時代の「加島銭座」では、ここが鋳造の守り神として祀られていたという逸話も。商売や仕事運にまつわる祈願にもぴったりです。
静かに心を整えたいとき、歴史にふれながら歩いてみたいときに。香具波志神社は、淀川区の中にある“ほっとする居場所”として、きっとあなたにやさしい時間をくれるはずです。
香具波志神社(かぐはしじんじゃ)ってどんな神社?
大阪市西淀川区の加島にある「香具波志神社」。
地元では「ごんのかみさん」の愛称で親しまれていて、
ほっと心が落ち着くような空気に包まれた神社です。
平安時代の末、天徳3年(959年)に創建されたと伝わり、
なんと昭和34年には鎮座1,000年祭が行われたという歴史あるお社なんです。
“ごんのかみさん”が見守る、実りと繁栄の神さま
ご祭神は稲荷大神。
五穀豊穣・商売繁盛・家内安全・無病息災など、日々の暮らしに寄り添うご神徳がいっぱい。
昔からこの土地の人々にとって、稲荷信仰はとても身近なもの。
士農工商すべての人々に崇敬され、徳川の時代には遠方からも参拝されていたほどです。
文人たちにも愛された、風情ある神社
江戸時代の文豪、上田秋成(『雨月物語』の作者)も、この神社のすぐ近くに住んでいたそう。
香具波志神社への感謝を込めて、なんと68首の和歌を奉納したという記録も残っています。
神社を歩きながら、彼が見たであろう風景に思いを馳せるのも素敵なひとときです。
かつては“銭座”の守り神?
寛永通宝が鋳造された「加島銭座」では、この神社が良い鋳造のための守り神として祀られていたそう。
なんだかご利益ありそうですよね♪
歴史と自然が感じられるスポット
境内にあった樹齢800年の大楠は、かつては楠木正儀が馬をつないだという伝説も。
今は枯れてしまいましたが、その巨木の幹が残されており、静かに歴史を伝えています。
神社が立つ“加島”は、実は古代の祭場だった!
神社がある加島エリアは、昔「難波八十島(なにわやそしま)」と呼ばれた聖なる場所のひとつ。
氏子地の御幣島町は、八十島祭の斎場「みてくらの浜」があった場所とも伝えられているんです。
こんな人におすすめ♡
仕事や日々の暮らしの“流れ”を少し整えたいなと感じている方や、
自然や歴史を感じられる静かな場所で心をリセットしたい方にはぴったりのスポットです。
また、和の情緒あふれる空間で、ゆっくりとした時間を楽しみたいという方にもおすすめ。
香具波志神社は、そんな心に寄り添ってくれるような、穏やかであたたかい場所です。
ちょっと寄り道したくなる「癒しの社」
会社帰りやお散歩途中にふらりと立ち寄れる香具波志神社。
ご利益をいただくだけでなく、歴史の香りや季節の風を感じられる素敵な場所です。
都会の喧騒からほんの少し離れて、自分を整えるひとときをぜひどうぞ♪
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