朝日神明社【大阪市・此花区】
大阪市・此花区の春日出町にひっそりと佇む、朝日神明社。
平安時代から続く歴史を持ち、平将門や源義経、豊臣秀吉、真田幸村といった名だたる人物たちの逸話が残るこの神社は、歴史好きの心をくすぐる“隠れた名所”です。
海辺のまち・此花区で、かつて武将たちが祈りを捧げた場所に立ってみると、都会のざわめきから少し離れて、ゆっくりと時間が流れていくような不思議な感覚に包まれます。
歴史と自然に触れながら、心をふっと整えたくなるような朝日神明社。
お散歩ついでにふらりと立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
歴史と伝説にふれる街歩き。此花の「朝日神明社」で、神さまと静かな時間を
工業地帯のイメージが強い此花区・春日出町。そんなエリアに、実はひっそりとたたずむ神社があるんです。
その名も「朝日神明社(あさひしんめいしゃ)」。
歴史はなんと平安時代までさかのぼり、平将門、源義経、豊臣秀吉、真田幸村…
名だたる歴史上の人物にゆかりのある、まさに“浪速の隠れた史跡”です。
平将門の乱と、はじまりの祈り
創建は平安中期。将門の乱に出征するため、武将・平貞盛がこの地で天照大神に戦勝を祈願したことが始まりといわれています。
見事、将門を討ち平定した貞盛の功績を讃えて、朱雀天皇から「朝日宮」の名を賜ったと伝えられています。
義経・秀吉・幸村も…歴史のスターに愛された神社
源義経が屋島に向かう途中に立ち寄り、「逆櫓(さかろ)の論」で有名な戦略会議の前に、ここで祈願したという逸話も。
豊臣秀吉が大阪城築城の際には、勅願社という格式の高さから旧地のままに保護され、さらに年米百俵の寄進を受けていた記録も残ります。
大阪夏の陣では、あの真田幸村が金色の采配を奉納して出陣したという、熱いストーリーも。
明治に統合された“2つの神さま”の物語
現在の朝日神明社は、旧・朝日神明宮(通称:逆櫓社)と、此花区・川岸町の皇太神社を合祀してできたもの。
特に皇太神社は、江戸時代に開拓者・佐竹甚兵衛が伊勢神宮の分霊を祀り、地域の発展を願って創建した由緒ある社です。
春日出町へと受け継がれた祈り
時代が進み、かつての川岸町周辺が工業地帯として発展。
煙に包まれるような環境の中で神社の維持が難しくなったため、昭和6年に現在の春日出町へ遷座されました。
境内の見どころも見逃せない
- 春日社:春日出の地名の由来にもなった神様。かつて奈良から牡鹿がやってきたという言い伝えも。
- 安喜良神社:学問の神・菅原道真公ゆかりの神社。現在は再建されていますが、もとは荒木の尊像を祀っていたとされます。
少し足を伸ばして、近場で歴史旅を
忙しい毎日でも、たまには心をふっと緩めるひとときがほしいですよね。
そんな時は、朝日神明社へお散歩気分で立ち寄ってみてください。
境内に入ると、不思議と空気が澄んでいて、まるで時がゆっくりと流れ出すような感覚に包まれます。
近場のお出かけでも、しっかり癒される。
そんなスポットを探しているあなたに、ぴったりの神社です♡
- 天照皇大神
- 倭比賣命
- 五穀豊穣
- 商売繁盛
- 諸願成就