清見原神社【大阪市・生野区】
にぎやかな街のなかで、ちょっと心を落ち着けたくなったら──そんな時にふらりと立ち寄りたくなるのが、生野区の住宅街にひっそりと佇む清見原神社(きよみはらじんじゃ)。
天武天皇を主祭神とし、古くから地域の人たちに親しまれてきたお社には、歴史の深さとやさしさがそっと息づいています。
かつてこの場所からは海が見え、天皇が旅の途中にひと休みしたというロマンある逸話も。今ではその名残が地名として残るなど、大阪の街の記憶が詰まったスポットです。
駅から歩いてすぐというアクセスのよさも魅力。忙しい日々の合間に、自分と静かに向き合える時間をくれる場所です。
生野区の静かな神社で、あなただけの“神さま時間”を過ごしてみませんか?
駅近で“ほっ”とひと息。清見原神社で出会う、古きよき大阪の神さま時間
東大阪の住宅街の中に、ひっそりと佇む清見原神社(きよみはらじんじゃ)。
この神社、実はちょっぴり珍しい「天武天皇」をお祀りしている神社なんです。
都会のざわめきからほんの少しだけ離れて、静かな境内を歩けば心がゆるむひとときが待っています。
かつては海が見えた!? 天皇が休まれた“絶景スポット”
今から約1300年以上前、天武天皇が難波宮(今の大阪市中央区あたり)へ向かわれる途中、
この場所に立ち寄り、しばしの休息をとられたと伝えられています。
当時は高台にあり、遠く住之江の海まで見渡せたこの場所。天皇が「吉野はどこだろう」と見晴らされたことから、
この周辺には今でも「吉野見通り」の地名が残っています。
時代を超えて、地域に寄り添うお社に
天武天皇の御崩御後、そのご縁を敬い、この地に大伴氏が社を建ててご神霊をお祀りしたのが清見原神社のはじまりとされています。
その後、明治時代に入り、地域の神社がひとつにまとまる「神社合祀令」により、
片江村・中川村・腹見村・大瀬村からも神様がこの地にお引越し。
昭和17年に現在の社名「清見原神社」に改称され、
地域の氏神さまとして、今もたくさんの人に親しまれています。
吉野の桧が香る、木のぬくもりあふれる本殿
平成19年には合祀100年を記念して、ご社殿の平成大修理が行われました。
吉野から取り寄せた上質な桧を使い、江戸時代の社殿と調和するよう美しく仕上げられた本殿は、
神明造りの清らかで凛とした佇まい。
境内を歩けば、まるで木の香りと歴史が語りかけてくるような心地よさがあります。
忙しい日常に、そっと差し込む“神さま時間”を
最寄駅からも歩いてすぐ。仕事帰りや週末のお散歩の途中に、ふらりと立ち寄れる距離感がうれしいポイント。
清見原神社は、大きくはないけれど、静かで温かな空気が流れる場所です。
歴史が息づくこの場所で、ちょっと一息、心を整える時間を過ごしてみませんか?
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