中臣須牟地神社(住道神)【大阪市・東住吉区】
大阪市・東住吉区の住宅街にひっそりと佇む、中臣須牟地神社(通称:住道神)。この地の空気はどこかやわらかく、初めて訪れるのに、どこか懐かしい気持ちにさせてくれます。
2000年以上もの歴史を持つとされるこの神社は、古代日本の神事を司った中臣氏ゆかりの地。神話の時代から続くロマンを感じながら、心静かに手を合わせたくなる場所です。
かつては神社でお酒が造られていたという伝承も残されており、『日本書紀』や『延喜式』にもその名が登場するほど。
静かな午後に、ふらっと足を運びたくなる神社。歴史と物語の息づくこの場所で、心にそっとやさしい風が吹くようなひとときを過ごしてみませんか?
歴史のロマン感じる、静かなひとときを「住道神」へ
大阪・東住吉の住宅街の一角に、しずかにたたずむ「中臣須牟地神社(なかとみすむちじんじゃ)」。
地元の方からは親しみを込めて「住道神(すみちのかみ)」と呼ばれています。
まるで時間がゆっくり流れているような、穏やかな空気が漂う場所。
近くに住んでいても「こんな神社があったなんて」と思わずつぶやいてしまうような、隠れた癒しスポットです。
中臣氏ゆかりの地に、はるか昔から
この神社が祀られている場所は、なんと2000年以上も前から続く聖地。
古代、日本の神事を司った中臣氏が、この地を拠点としていたといわれています。
御祭神である天種子命(あめのたねこのみこと)は、神武天皇に仕えたと伝わる神さま。
後に藤原不比等公がそのご先祖を偲び、ここに神社を築いたとされています。
古代ロマンが息づく、神さまとお酒の伝承
住道神には、ちょっとユニークな歴史も。
なんと、かつてはこの神社でお酒が醸されていたと伝えられています。
『日本書紀』や『延喜式』にも記されており、唐の使者をもてなす酒がこの神社で造られていたとも。
神さまへのお供えとしての神酒が、人々の交流や文化の橋渡しとなっていた時代の名残りが、ここには今も静かに息づいています。
歴史に想いを馳せる、心落ち着くお散歩先
あわただしい日常のなかで、少しだけ時間をとって立ち寄りたくなる神社。
石の鳥居をくぐり、境内の空気を胸いっぱいに吸い込めば、心の奥がふっとほどけるような感覚に包まれます。
歴史や神話に少しでも興味がある方には、きっと忘れられない場所になるはず。
近くを通ったら、ぜひそっと足を運んでみてください。
- 天種子命
- 病気平癒
- 良縁成就
- 学業成就