住吉さんの奥で出会える、知る人ぞ知る“奥の天神”
住吉大社を訪れたなら、ちょっと足を伸ばしてほしいのが、「生根神社(いくねじんじゃ)」。
地元では親しみを込めて「奥の天神さん」と呼ばれ、住吉さんの“奥”にあるパワースポットとして愛されてきた存在です。
歴史ある神社に込められた、守りと祈りのかたち
なんとこの神社、平安時代の格式ある神社リスト『延喜式』にも名を連ねる官幣大社!
つまり、国家からも大切にされていた、とても由緒ある神社なんです。
特に豊臣秀吉の正室・淀殿からの信仰が厚く、家臣の片桐且元(かたぎり かつもと)によって造営された美しい本殿が、今もそのまま残されています。(大阪府の重要文化財に指定)
歴史好きさんにはたまらないスポットです。
通称“奥の天神”の名前の由来
“奥の天神”という愛称には諸説あり、住吉大社の“奥”にある天神様だから…という説もあれば、
御祭神の一柱である少彦名命(すくなひこなのみこと)が「沖の天津神」と呼ばれたことから来ているという説も。
古くからこの地に根付き、人々の暮らしに寄り添ってきた神社の名は、たくさんの物語を秘めています。
可憐な“紅梅殿”にも注目を
境内の摂社である天満宮は、江戸時代には「紅梅殿」と呼ばれていました。
現在の社殿は江戸時代後期のものですが、今もなお気品を感じさせる佇まいです。
内部には、菅原道真公の御神像が安置されており、こちらはなんと室町時代の作で大阪市の有形文化財にも指定されています。
優しいまなざしの御神像に、思わず心がほっとほどけるよう。
住吉大社の“ついで”じゃもったいない
「住吉さんに来たついでにちょっと…」なんて言わずに、ぜひ目的地のひとつとして立ち寄ってほしい神社です。
静けさの中に歴史とロマンがたっぷり詰まった空間で、自分だけの癒し時間を過ごしてみませんか?
ふらっと生根神社へ
近くにカフェや和菓子屋さんもあるので、お散歩の途中にぴったり。
気分転換やちょっとした願掛けに、ふらっと訪れてみてはいかが?
- 少彦名命
- 家内安全
- 健康促進
- 病気平癒
生根神社(奥の天神)
南海高野線「住吉東」駅下車
阪堺上町線「住吉」・「神ノ木」駅下車
阪堺線「住吉」駅下車