止止呂支比賣命神社(若松神社・若松宮)【大阪市・住吉区】
大阪市住吉区にひっそり佇む止止呂支比賣命神社(若松神社・若松宮)は、地元では「若松さん」と呼ばれて親しまれてきた、歴史深い神社です。
ご祭神には、神話で有名な素盞鳴尊と奇稲田姫命、そして社名にもなっている止止呂支比賣命がお祀りされており、多くのご利益があると伝えられています。
神社の通称「若松宮」の由来には、あの後鳥羽上皇が立ち寄ったというロマンあふれる逸話も。今も季節ごとのお祭りが大切に守られ、住吉区の人々と深くつながる存在です。
ふと立ち寄りたくなる、暮らしに寄り添う町の守り神。住吉区を歩く日には、ぜひ若松さんの穏やかな空気に包まれてみてください。
若松さんで、静かな時間に包まれて
大阪・住吉区の町なかに、ふと現れる「止止呂支比賣命神社(とどろきひめみことじんじゃ)」。
地元では親しみを込めて「若松さん」と呼ばれ、長く地域に寄り添ってきた神社です。
高くそびえる松の木々、清らかな空気、どこか懐かしさを感じる佇まい。
日常から少し離れて、心の呼吸を整える時間がここにあります。
はじまりは、遠い遠い神話の世界から
お祀りされているのは、あの素盞鳴尊(すさのおのみこと)と、
その妃である奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)、そして社名の由来でもある止止呂支比賣命。
八岐大蛇を退治して姫を守った神話はあまりにも有名で、
古くから「厄除け」「航海安全」「縁結び」「開運」のご利益があると信仰されてきました。
若松宮という名前のルーツは、あの後鳥羽上皇?
この神社には、ちょっとロマンのある由来が残っています。
鎌倉時代、後鳥羽上皇が熊野詣の名を借りてこの地を訪れた際、
境内の松林に「若松御所」と呼ばれる行宮(あんぐう)を建てられたとか。
それ以来、「若松神社(若松宮)」という通称で、地域の人々に親しまれるようになったそうです。
今も大切に続く、四季折々のおまつり
- 春祭(鎮火祭):4月8日
- 夏祭(例祭):7月11日・12日
- 秋祭:10月7日・8日
- 冬祭:12月8日
季節の移ろいとともに営まれるお祭りは、
地域に暮らす人たちの心をやさしくつないできました。
暮らしに寄り添う、町の守り神
住吉や住之江、安立エリアをはじめ、広い範囲の氏子さんたちに大切にされてきた若松宮。
大きな神社ではないけれど、だからこその温かさと、身近さがあります。
ちょっと疲れたとき、誰かの幸せを祈りたいとき。
そんな心のひとときに、若松さんに足を運んでみてはいかがでしょうか?
静かな松の杜が、そっとあなたを迎えてくれます。
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止止呂支比賣命神社(若松神社・若松宮)