堀川神社(堀川戎神社)【大阪市・北区】
大阪市北区、梅田からもほど近い場所にある堀川神社(堀川戎神社)は、1400年もの長い歴史を持つ“福の神さま”が見守る癒しのスポットです。
夢に現れた神さまとの出会いからはじまった物語や、地域の人々と歩んできた歴史の深さには、どこか心を惹かれるものがあります。
毎年にぎわう十日戎や、にこやかに福を分けてくれるえべっさんの存在に、あたたかな気持ちになる方も多いはず。
商売繁盛だけでなく、健康や学びにも寄り添ってくれる多彩なご利益に出会えるのも魅力のひとつです。
お仕事帰りに、週末のおさんぽの途中に。
日常の中で「ちょっと福に会いたいな」と感じたとき、そっと足を運びたくなるような神社です。
お散歩ついでに「福」を見つけに。堀川戎さんへ
梅田からも徒歩圏内。にぎやかな都会のすぐそばに、福の神さまが静かにたたずむ場所があります。それが「堀川神社」、通称「堀川戎(えびす)神社」。
十日戎のにぎわいで有名ですが、実はここ、約1400年もの歴史がある由緒正しい神社。今回は、そんな堀川戎を“気軽にふらっと立ち寄りたくなる”神社としてご紹介します。
夢に現れた神さまから始まった、福の物語
堀川神社のはじまりは、欽明天皇の時代。ある日、止美連吉雄(とみのむらじよしお)という人の夢に、蛭兒大神(ひるこのおおかみ・恵比寿さま)が現れました。
そのお告げを受けて、淀川の川口あたりで不思議な玉を拾い、それを神さまとしてお祀りしたのが、始まりだったと伝えられています。まるで神話のような、どこか神秘的なエピソードです。
「恵比寿さん」だけじゃない、多彩なご神徳
のちに少彦名命(すくなひこなのみこと)、天太玉命(あめのふとだまのみこと)といった神々もお祀りされ、病気平癒や知恵、ものづくり、商売繁盛など、多彩なご利益があるとされています。
まさに“人生の心強い味方”のような神社です。
戦乱や火災にも負けず、まちの人々と歩んできた神社
堀川神社は、時代の荒波に何度ものまれながらも、そのたびに地域の人たちの力で立ち上がってきました。
平治の乱で丹波に移されたこともありましたが、600年ほど前に現在地へ戻ってからは、堀川の地で信仰を集め続けています。
十日戎には、笑顔と「福」でいっぱいに
1月10日前後に行われる「十日戎」には、毎年数十万人が参拝。境内は立錐の余地もないほどの人でにぎわい、道には屋台がずらりと並びます。
「えべっさん、福をお願いしますぅ!」と手を合わせる人々の姿に、見ているこちらまで心があたたかくなりますよ。
気になる“もうひとつの神社”、榎木神社って?
境内には「榎木神社(地車稲荷神社・だんじり吉兵衛)」という、ちょっとユニークな神社も祀られています。
昔、榎の大木に宿った神さまとして信仰されていて、「だんじり囃子が聞こえる」とも言われているちょっと不思議な存在。建物はとってもカラフルで、思わず見入ってしまうスポットです♡
商売繁盛の神さまは、私たちの日常にも寄り添って
堀川神社の神さまは、商人だけの味方じゃありません。「頑張っている人にこそ、福を届けたい」そんな想いが、きっと今も息づいているように感じられます。
お仕事帰り、週末のお出かけのついでに。「なんだか今日は運気を上げたいな」そんな日に、ふと足を運んでみてはいかがでしょう。
おわりに:日常にそっと“福”をくれる場所
華やかなだけじゃない、地元の人たちにずっと大切にされてきた堀川戎神社。
商売繁盛、健康祈願、心願成就…どんな願いごとも、きっとあたたかく包み込んでくれるはずです。
次のお散歩は、福を探しに「えべっさん」へ行ってみませんか?
- 蛭兒大神
- 少彦名命
- 天太玉命
- 商売繁盛
- 除災招福
- 福徳圓満
堀川神社(堀川戎神社)