長居の静けさにたたずむ、知る人ぞ知る“癒しの神社”
大阪市住吉区、長居公園のほど近くに、「長居の宮」と親しまれてきた神社があります。
その名も保利神社(ほりじんじゃ)。
自然豊かな住宅街にひっそりとたたずむこの神社は、歴史ある延喜式内社であり、地元では“病気平癒”や“健康長寿”、“勝利の神”としても知られています。
9柱の神さまが見守る、歴史あるパワースポット
保利神社の本殿には、なんと9柱の神様が祀られています。
それぞれに異なるご神徳があり、健康祈願や合格祈願、心願成就など、さまざまな願いを聞き届けてくれるといわれています。
特に「病気がよくなりますように」と願う人や、人生の転機を迎えた方にとっては、心強い存在。
地元では「長居の守り神」として、長く大切にされてきました。
一度は焼失…そして再び復活した“地域の希望”
かつて兵火により焼失した本殿は、江戸時代の初めに地元の名家の尽力で再建。
現在の社殿は昭和43年に新たに建立されたもので、凛とした佇まいと清らかな空気が訪れる人を包み込みます。
境内に眠る“もう一つの神社”たち
保利神社の境内には、歴史ある農神社と多米神社という末社も祀られています。
- 農神社:農業の守護神・大己貴命を祀り、五穀豊穣や家内安全のご利益があるとされています。
- 多米神社:宇賀魂命などを祀り、かつては「子宝の神さま」としても名高い存在。
今も子孫繁栄や家族の幸せを願う人々にひっそりと崇敬されています。
どちらも明治時代に保利神社へ合祀され、現在は社殿こそ残っていませんが、
石碑という形で今もなお、地域の人々に大切に守られています。
こんな時に訪れたい、保利神社の魅力
「ちょっと最近、疲れてるなあ」
「なんだか体調がすっきりしない…」
そんな時、気分転換もかねてふらっと訪れてみてください。
人の少ない平日の午後には、まるで自分だけの神社のような空間に。
ゆっくり深呼吸をして、境内を歩くだけでも心がほぐれていくような、そんなやさしさがあります。
帰りにちょっと…整える時間を
長居公園や植物園の帰りにちょっと立ち寄ったり、朝の散歩コースに加えるのもおすすめ。
地元の人だけが知っている“長居の癒しスポット”で、心と体を整える時間を過ごしてみては?
- 神産霊大神
- 手力雄命
- 天児屋根命
- 天日鷲命
- 大己貴命
- 外四柱
- 病気平癒
- 延命長寿
- 心願成就
神須牟地神社(長居の宮)
JR阪和線長居駅徒歩10分