鵲森宮(森之宮神社)【大阪市・中央区】
都会のまんなかで、ふと深呼吸したくなったら…
大阪市中央区・森ノ宮の静かな住宅街にたたずむ「鵲森宮(かささぎもりのみや)」へ。
聖徳太子の父・用明天皇を唯一おまつりするこの神社は、1400年以上の歴史を持ち、
四天王寺創建のルーツや「森之宮」という地名の由来も秘めた、知る人ぞ知る“歴史のよりみちスポット”です。
ご利益は、病気平癒や除災招福、そして諸願成就。
にぎやかなエリアからすぐの場所に、こんなに落ち着ける空間があるなんてちょっと感動。
近くには大阪城もあり、おさんぽがてらの寄り道にもぴったり。
静かに流れる時間の中で、神話や古歌に触れながら、
自分自身の“心の森”も整えてみませんか?
森ノ宮のおさんぽで出会う、静けさと歴史のやさしい時間
大阪城からもほど近い、森ノ宮エリア。駅から少し歩いたところに、やさしい空気に包まれた神社があります。
それが「鵲森宮(かささぎもりのみや)」、通称「森之宮神社」。
都会の中にあるとは思えない静けさと、聖徳太子ゆかりの深い歴史が広がる、近場でふらっと立ち寄れる“癒しの古社”です。
唯一無二の神さま、「用明天皇」をおまつりしています
この神社のご祭神は、聖徳太子のお父さまである「用明天皇」。
なんと日本で唯一、用明天皇をお祀りしている神社なんです。
創建は今から1400年以上も前。太子が父を慕って自ら仏像を彫り、社を建てて祀ったことから、歴史がはじまりました。
そんな親子の深い絆が、この場所には今もそっと息づいています。
「森之宮」の由来は、森に舞い降りた鵲(カササギ)から
神社の名前にもある「鵲(カササギ)」とは、七夕の伝説にも登場する幸運の鳥。
かつてこの森に飼われていたことから「鵲の森」と呼ばれ、やがて「鵲森宮」という社名に。
現在の「森ノ宮」という地名も、ここからきているんですよ♪
四天王寺のはじまりは、実はここだった…?
じつはこの鵲森宮、あの四天王寺の“はじまりの地”ともいわれています。
聖徳太子が四天王像を彫り、大きなお寺を最初に建てたのは、玉造のこのあたり。
その後、水害などの理由で、現在の天王寺の地に移転されました。
今もこの神社には、その時の「お手本」となったお堂の跡が残されているそうです。
冬の詩に詠まれた「鵲の橋」も、この地が舞台
大伴家持の有名な和歌にも詠まれた「鵲の橋」。実はこれも、かつてこの地を流れていた天野川にかかる橋を指しているといわれています。
「渡せる橋におく霜の白きを見れば夜ぞ更けにける」
静かな冬の情景を思い浮かべながら歩くと、なんだか心まで穏やかになります。
おわりに:深呼吸と歴史ロマンを感じる、森ノ宮さんぽ
都会の真ん中にあるのに、ここだけは不思議なくらい静かで、やさしい時間が流れている鵲森宮。
ちょっと疲れた日に、何かに迷っている日に。
ふらっと立ち寄って、聖徳太子とその家族の物語に触れてみてください。
きっとこの場所自体が、あなたの心を守ってくれるはずです。
- 天照皇大神
- 用明天皇
- 穴穂部間人皇后
- 素盞鳴命
- 病気平癒
- 除災招福
- 諸願成就