河堀稲生神社(河堀ノ宮)【大阪市・天王寺区】
天王寺のにぎやかさから少し離れた場所に、静かに佇む「河堀稲生神社(河堀ノ宮)」があります。
この神社は、神話に登場するヤマトタケルにゆかりがあり、長い歴史を今に伝える、天王寺区の小さなパワースポットです。
ご利益は、商売繁盛・五穀豊穣・厄除開運と多彩で、地域の方々にとって日々の暮らしを支える身近な存在でもあります。
歴史の面影と地域の温もりを感じられる場所で、心にやさしい時間を過ごしてみませんか?
天王寺で、ちょっと歴史に触れるおさんぽを。河堀の宮で心をととのえる
にぎやかな天王寺駅から歩いて10分ほど。
ちょっと足を伸ばすと、ゆったりとした空気が流れる神社にたどり着きます。
それが「河堀稲生神社(こぼれいなおじんじゃ)」、通称「河堀の宮(こぼれのみや)」。
地元の人に長く愛されてきた神社には、知られざる深い歴史と、あたたかな物語が残されています。
古代の英雄・ヤマトタケルとゆかりのある神社
神話の時代にさかのぼる河堀稲生神社のはじまりは、あの日本武尊(ヤマトタケル)が九州遠征に向かう途中、この地に立ち寄ったことから始まります。
彼の無事を願って祈った女性の想いが、神さまとして祀られるようになったのだとか。
旅の安全や厄除けを祈る神社として、今も信仰を集めています。
名前の由来は、川を“こぼした”ことから?
河堀(こぼれ)というちょっと変わった名前の由来は、川の工事にまつわるもの。
奈良時代、治水のために川を掘ったこの地域は「河堀(こぼれ)」と呼ばれるようになったそうです。
そんな歴史が今も地名や神社の名に残っているって、なんだかロマンを感じませんか?
豊作と学びの神さまをおまつりしています
お祀りされているのは、稲生大明神や崇峻天皇など、五穀豊穣や安寧をもたらす神さまたち。
秋にはお米の実りに感謝する「初穂祭」、春には「籾種授与祭」といった伝統的な行事も行われ、
自然のめぐみを大切にする心を感じられる場所です。
四天王寺の“七宮”のひとつとしても知られています
実はこの神社、聖徳太子が四天王寺を建てたときに定められた「四天王寺七宮」の一社でもあるんです。
四天王寺周辺をめぐる“パワースポット巡り”がしたい方は、ぜひ河堀の宮にも立ち寄ってみてくださいね♪
真田幸村の時代にも翻弄された歴史ロマン
大阪の陣では、神社が戦火を逃れるために移されたり、宝物が奪われたり…という悲しい歴史もありました。
それでも信仰は絶えることなく、時を超えて今もこの場所にしっかりと根を張っています。
今では近所のおまいりスポットとしても大人気
河堀の宮は、地元の人にとっては日常のおまいりスポット。
初詣や七五三だけでなく、「今日もがんばれますように」とふらっと立ち寄る方も多いんです。
境内はコンパクトながら、しっとりと落ち着ける雰囲気で、朝のさんぽにもぴったり。
おわりに:ちょっと昔に想いを馳せながら、おさんぽ時間を
歴史の重みと、地域のあたたかさがぎゅっとつまった河堀の宮。
「ちょっと疲れたな」と思った日に、静かな境内で深呼吸してみてください。
心がスッと軽くなるような、そんな時間があなたを待っています。
- 宇賀魂大神
- 崇峻天皇
- 素盞嗚尊
- 商売繁盛
- 五穀豊穣
- 厄除開運