皇大神宮(今福えびす・神宮さん)【大阪市・城東区】
大阪市城東区の住宅街に佇む皇大神宮(こうたいじんぐう)は、千年以上の歴史を持つ“まちの神宮さん”。
伊勢神宮のご分霊を祀る由緒あるこの神社では、太陽の神・天照皇大神のあたたかなご加護に包まれ、五穀豊穣や除災招福といったご利益にそっと手を合わせることができます。
境内にはかつて樹齢1000年を超える榎の巨木があり、この地が長く人々に大切にされてきたことを今に伝えています。
ふらっと立ち寄れる落ち着いた空間で、心静かな時間を過ごしてみませんか?都会の喧騒を忘れさせてくれる、そんな場所が城東区にあります。
千年の時を超えて、今福のまちを見守る神さま
大阪・城東区の住宅街の中に、しんと静かに佇む皇大神宮(こうたいじんぐう)。
地元では「神宮さん」とも呼ばれ、優しい空気に包まれた癒しの神社です。
実はこの神社、創建の時期ははっきりと残っていないものの、少なくとも平安時代末期からの歴史があると言われていて、なんと千年以上の長い時を刻んできた場所。
伊勢神宮のご分霊をお祀りした、由緒正しきお社
ご祭神は、太陽の神様として知られる天照皇大神(あまてらすおおみかみ)。
日本人の心のふるさと・伊勢神宮のご分霊が、ここ今福のまちにそっと鎮座しています。
「皇大神宮」という名前は、明治時代に伊勢信仰の流れをくんでつけられたもの。
古くから地域の人々にとって、大切な“産土神(うぶすながみ)”として信仰されてきました。
かつては榎の巨木がそびえた神域
境内にはかつて、樹齢1000年を超える榎木(えのき)の大木がありました。
大正時代には林学博士・本多静六氏の『大日本老樹名木誌』にも掲載されたほどの名木で、今福の歴史を物語る象徴のような存在だったそうです。
その榎の木が育っていたことからも、この一帯が古くから栄えた集落であったことがうかがえます。
何度も再建を重ね、現代へとつながる信仰の場所
この皇大神宮は、戦国時代の戦いや江戸時代の災害、そして阪神淡路大震災など、幾度もの困難を乗り越えて今に続いています。
被災のたびに、地域の人々が再建に力を尽くし、平成・令和の今もその思いが受け継がれています。
ふらっと立ち寄れる、穏やかな“まちの神宮さん”
鳥居をくぐると、外の喧騒がふっと遠のき、時間がゆるやかに流れる感覚に。
会社帰りに、休日の散歩途中に、何気ない日常のひとときにぴったりの場所です。
深呼吸しながら境内を歩いてみれば、昔からこの地を守ってきた神さまのあたたかさが、そっと心に届くはず。
今福の歴史にふれる、ちょっといい時間を
ふだんは何気なく通り過ぎている場所にも、こんなに長い歴史と祈りが息づいているんだな…と気づかせてくれる神社。
都会の中で、ほんの少し“昔と今”が交わる時間を過ごしてみませんか?
- 天照皇大神
- 五穀豊穣
- 国家鎮護
- 除災招福
皇大神宮(今福えびす・神宮さん)
JR学研都市線鴫野駅より徒歩10分