産土神社【大阪市・此花区】
にぎやかな此花区に、そっと寄り添うように佇む「産土神社」。地元では「産土さん」の愛称で親しまれているこの神社は、潮の香りただよう港町に静けさをもたらす、小さな癒しの場所です。
創建のきっかけは、江戸時代の大阪商人・浅田市兵衛さんの願いから。土地の繁栄と人々の幸せを祈って、天照大神・住吉大神・宇迦之御魂神の三柱をお迎えしたことが始まりです。
家内安全、商売繁盛、五穀豊穣など、うれしいご利益もそっと寄り添ってくれるこの神社で、深呼吸のひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
心ほぐれるお散歩先、此花の「産土さん」へ
大阪・此花区の町のはずれ。にぎやかなユニバーサルシティのすぐそばに、
しずかに佇む「産土神社(うぶすなじんじゃ)」、地元の方には「産土さん」と親しまれています。
都会の喧騒を少し離れて、ほんのり潮の香りが漂う港町をお散歩。
ちょっと立ち寄るだけで、心がすっと穏やかになる、そんな場所です。
はじまりは、大阪の商人の願いから
今から約270年前の宝暦年間、大阪の商人・浅田市兵衛さんがこの地を開墾し、
「この土地が栄えますように」と願いを込めて、三柱の神さまをお迎えしたことが始まりです。
- 太陽の神さま・天照大神(あまてらすおおみかみ)
- 海の守り神・住吉大神
- 五穀豊穣の神・宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
以来、地域の人々の暮らしとともに、大切にお祀りされてきました。
何度も守られてきた、まちの鎮守さま
明治・大正・昭和と、時代の変化や台風・戦災など数々の困難を乗り越えながら、
地域のみなさんの信仰と支えで守られてきた産土神社。
平成の時代には、境内整備や屋根の葺き替え、社務所の新築も行われ、
いつ訪れても清らかで、美しい佇まいが迎えてくれます。
今では “此花の顔” のような存在に
港町として発展してきた此花区は、造船や工業、物流の拠点として日本経済を支えてきた町。
今ではUSJや万博で注目される夢洲エリアなど、未来へのワクワクが広がる場所でもあります。
そんな此花の発展をずっと見守ってきたのが、産土さん。
春には桜、秋には落ち葉が彩る鎮守の杜は、まさに町の心のオアシスです。
ちいさな神社で、深呼吸のひとときを
日々の慌ただしさを少し忘れて、心をふっと緩めてくれる「産土さん」。
お出かけの途中に、少し早起きして朝の散歩に、または夕方の帰り道に。
海風を感じながら、鎮守の森のやさしさに包まれてみませんか?
そんな「身近で大切な場所」が、ここにはあります。
- 天照皇大神
- 住吉大神
- 宇迦之御魂神
- 家内安全
- 商売繁盛
- 五穀豊穣