産土神社(小林の宮さん・さんどさん)【大阪市・大正区】
大正区の住宅街にひっそりと佇む産土神社。地元では「小林の宮さん」や「さんどさん」と呼ばれ、暮らしに寄り添うように存在する、やさしさあふれる小さなお社です。
その起源は江戸時代後期。住吉大神や天照皇大御神などをお祀りし、海の安全や厄除開運のご利益がある神社として長く親しまれてきました。
現在は、鬼門守護や中風封じといった、日々の健康や安心に寄り添うご利益も知られています。
にぎやかな日常の合間に、静かでやさしい時間をくれる産土神社。大正区のまち歩きの途中で、ちょっと寄り道してみませんか?
大正区の“まちかど神社”で、心ほぐれるひとときを
大正区小林エリアにひっそりと佇む、小さな神社「産土神社」。
地元では「小林の宮さん」「さんどさん」と親しみをこめて呼ばれています。
こぢんまりとした境内ながら、訪れるとほっと心が和む、不思議と温もりを感じる場所です。
海の神さまからはじまった、まちの守り神
この神社のはじまりは、江戸時代後期の天保3年(1832年)。
当時、このあたり一帯は「小林新田」として開発が進められており、
その土地の守り神として住吉大社から三柱の神さまをお迎えしたのが、創建のきっかけです。
その後、天照大御神・応神天皇・春日の神々も合祀され、
開運厄除・航海安全の神として、地域の人々に長く親しまれてきました。
町の移り変わりとともに歩んできた神社
昭和50年、町の都市整備の流れを受けて現在地にお引っ越し。
翌昭和54年には、今の社殿が新たに建てられました。
北西の方角「乾(いぬい)」に鎮座することから、近年では鬼門守護や中風封じのご利益も知られ、
「大正のまちの守り神」として、より一層大切にされている存在です。
かわいらしい境内に、ご利益いろいろ
境内には、商売繁盛・家内安全の恵美寿社と稲荷社が鎮座。
火除けの神としても信仰されています。
そして、見逃せないのが南西に立つ「二股の楠」。
ふたつに分かれたその神木には縁結びのご利益があるといわれ、
毎月1日と15日には多くの参拝者がそっと手を添え、願いを込めて拝礼していきます。
地域に根ざした、やさしさあふれるお社
戦没者の慰霊碑も併設されている産土神社では、
年に一度、大正区遺族会による慰霊祭も執り行われ、地域の記憶とともにある神社としても親しまれています。
派手さはなくても、温かな心で守られてきたこのお社。
静かな住宅地の一角で、ふっと深呼吸したくなる、そんな場所です。
帰り道にちょっと寄り道してみたくなる
仕事の帰り道、週末のお散歩、お買い物のついでに。
ほんの5分立ち寄るだけで、心がすっと落ち着く――。
そんな「さんどさん」の杜に、あなたも一度、足を運んでみませんか?
- 天照皇大御神
- 住吉大神
- 応神天皇
- 春日大神
- 厄除開運
- 鬼門守護
- 中風封じ