蒲田神社【大阪市・淀川区】
大阪市・淀川区の住宅街にひっそりと佇む「蒲田神社」は、地元では「室の社(むろのやしろ)」としても親しまれてきた、ぬくもりを感じる神社です。
風除けの地に偶然立ち寄った神様が祀られるようになったという、ちょっとロマンのある伝説も。主祭神の宇賀御魂大神と別雷大神は、五穀豊穣や厄除開運など、日々の暮らしにそっと寄り添うご利益で知られています。
境内には、なんと樹齢千年を超える楠の木が!その堂々とした姿は、まるで時を超えて見守ってくれているよう。静かな空気の中で深呼吸すれば、心までふわっと軽くなりそうです。
派手さはなくても、じんわり心にしみる。そんな神社が、淀川区のまちにあるんです。お散歩の途中にふらっと訪れて、自分だけの「癒しの時間」を見つけてみてはいかがでしょうか。
淀川区の街なかで出会う、ほっと心安らぐ「蒲田神社」
都会の真ん中、淀川区の住宅街にひっそりとたたずむ「蒲田神社」。
一歩足を踏み入れると、どこか懐かしく、ぬくもりのある空気が流れてきます。
地元の方からは「室の社(むろのやしろ)」と親しまれていて、
神様と自然の息づかいを感じることができる、とっておきの癒しスポットです。
神様が“風よけ”に立ち寄った、小さな伝説
蒲田神社には、別雷大神(わけいかづちのおおかみ)と
宇賀御魂大神(うがのみたまのおおかみ)の二柱が祀られています。
自然を司る力強い神様として、長年この地の人々に守り神として慕われてきました。
ある時、京都の賀茂別雷神社から兵庫県室津へ向かうご分霊の船が、
この地で突風に見舞われ風除けのため一時立ち寄ったことがきっかけで、
こちらにもご祭神が祀られるようになったのだとか。
偶然のようで運命的な、神様との出会いが始まりでした。
「室の社」から「蒲田神社」へ
室町時代、この辺りは「仏生院村」と呼ばれていて、
蒲田神社は「字室(あざむろ)」にあったため「室の社(むろのやしろ)」と呼ばれていました。
また、ご祭神・宇賀御魂大神が“稲荷大神”とも称されていたことから、
「稲荷神社」の名でも親しまれていたそうです。
そして明治時代、地名にちなみ「蒲田神社」と改められ、今に至ります。
千年の時を見守る「楠」の木
境内でぜひ見てほしいのが、樹齢千年を超える楠の大木。
本殿裏にそびえ立つ姿には、言葉を失うような神聖さがあります。
ほかにも、社務所前の切り株や、数百年を超える楠が何本もあり、
まるで“街の中の小さな森”。忙しい毎日を過ごす人に、そっと癒しをくれる存在です。
境内の小さな祠にもやさしい神さまが
- 白光社 … 稲と水の神様。巳(み)さんをお祀りしており、子授けや家内安全の祈願に訪れる人も多いです。
- 祖霊社 … ご先祖様の霊を祀る場所。ふるさとに帰る気持ちで手を合わせたくなる、あたたかな祠です。
- 恵比寿社 … 商売繁盛の神様。お仕事やお店の繁盛を願う方におすすめです。
心がほっとする神社、蒲田のまちにあります
蒲田神社は、決して派手な観光地ではありません。
でも、静かで穏やかで、神様がそっと寄り添ってくれるような神社です。
お天気のいい日にお散歩がてら、ちょっと足を運んでみてください。
千年楠に見守られながら深呼吸すれば、心がふっと軽くなるはずです。
- 宇賀御魂大神
- 別雷大神
- 五穀豊穣
- 厄除開運
- 諸願成就