龍神さまも鎮まる椿の宮 – 春には力士もやってくる八王子神社【大阪市・東成区】
八王子神社【大阪市・東成区】
木々の緑に包まれて、こころほぐれる午後のひととき。
大阪市東成区の住宅街にたたずむ八王子神社は、古くは「椿の宮」と呼ばれた、歴史と自然が静かに調和した神社です。
そのはじまりは、なんと応神天皇の時代にまでさかのぼると伝わる古社。
その名のとおり、昔から境内には椿がたくさん茂っていたのだとか。椿の季節に訪れてみたくなりますね。
ご祭神には、素盞嗚命や大己貴命など多くの神さまが名を連ね、厄除開運・家内安全・邪気清祓といった多彩なご利益が授かれるのも魅力。
地域の守り神として、今もなお多くの人々の願いにそっと寄り添ってくれています。
ちょっとひと息つきたい日、心を整えたい日。
そんな日に訪れたい、やさしい“椿の宮”へ、あなたも足を運んでみませんか?
椿の宮で、こころ和らぐ午後時間。八王子神社でゆるりおさんぽ
東成区・中本の町に静かにたたずむ八王子神社。
古くは「椿の宮」とも呼ばれた、季節の風に癒される小さなパワースポットです。
その歴史、なんと応神天皇の時代から?
創建の正確な年は不明ですが、伝えによると始まりは応神天皇の御代(西暦270年代ごろ)。
現在の地は「小松山」と呼ばれる丘で、平野川のほとりに鎮まる神社として祀られたのがルーツなんだそうです。
孝徳天皇が都を浪速に遷された時には、高麗犬の一対を奉納されたというエピソードも残されています。
“椿の宮”と呼ばれるほど、自然に包まれた場所
昔から境内にはたくさんの椿が咲き誇り、「椿の宮」の名で広く知られていたそうです。
御祭神とご利益は?
ご祭神は八王子大神、宇賀御魂神、素盞嗚命、奇稲田媛命、大己貴命など、多くの神様が祀られていて、厄除開運・邪気清祓・家内安全とご利益もさまざま。
明治42年(1909年)、近くの旧西今里村にあった八劍神社を合祀し、名前も今の「八王子神社」に改めました。
境内には末社として、八立龍王社、白龍王社、熊鷹稲荷社もお祀りされています。
八立龍王社は、むかし境内の池から天に昇った龍王をお祀りしたものと伝わり、災難除けや家業繁栄の守り神として信仰されてきたのだとか。
龍神さまが好きな人には、見逃せないお社です。
節分の夜は、火と祈りの厄除大祈願
毎年2月3日の節分祭では、夜に修験道の行者を招いて大護摩焚を行い、最後に火渡り神事で邪気を祓う「厄除大祈願」が、江戸時代から続く伝統行事として行われてきたそうです。
お出かけの際は、神社に確認してみてくださいね。
春にはお相撲さんがやってくる
ちょっとユニークなのが、毎年春になると相撲部屋の宿舎として力士たちが滞在すること。
昭和53年(1978年)から平成26年(2014年)までは時津風部屋、平成28年(2016年)からは錦戸部屋の力士たちが、春場所の約40日間ここを拠点にしていて、地域の風物詩として親しまれています。
2026年の春場所でも、錦戸部屋の宿舎になっていたそうです。春場所のころに訪れると、境内で力士さんの姿を見かけることがあるかもしれません。
絡み合う蛇の石像が見守る、龍神さまのお社【参拝メモ】
2026年9月に参拝しました。まず目に入るのは、大きく存在感のある鳥居。
一見すると公園かと思ってしまうようなたたずまいですが、御神木が立ち並ぶ奥に、存在感のある社殿が構えています。
木々の葉が日差しをさえぎって、境内は涼しい木陰になっていました。
お参りを済ませて社務所へ。
御朱印を書きながら、宮司さんらしき男性が「どちらから来られたんですか」と声をかけてくださいました。
落語やお相撲の話から、近くの大きな神社の宮司さんとの意外なご縁の話まで聞かせていただき、思わず話がはずみます。
いただいた御朱印には、「八王子大神」「八立龍王大神」「八王子神社」の文字と、龍の印、そして桃太郎の印が。
なぜ桃太郎なのか、お聞きすればよかった…。
あとで調べると、八王子大神は、孝霊天皇の第八皇子・稚武彦命(わかたけひこのみこと)のことだと紹介されていて、鬼退治で知られる桃太郎のモデルの一人ともいわれているのだとか。
「第八皇子」だから「八王子」というわけですね。
社殿の隣には鳥居があり、そばの石柱には「八立龍王御参道」の文字。
参道を進むと、「八立龍王大明神」「白龍王大神」とそれぞれ石柱に刻まれた、二つのお社が並んでいます。
どちらのお社にも、中央に阿吽の形で絡み合う蛇のような石像が置かれていて、なんとも神秘的。
日本では古くから、蛇は水の神さまや龍神さまのお使いとして信仰されてきたので、ここの龍神さまとも深いつながりがありそうです。
二つのお社から少し離れたところには、熊鷹稲荷社も。こちらは味わいのある小ぶりなお社です。
境内には、古いものから新しいものまで、記念の石碑がたくさん。
長い年月、地域の人たちに大切にされてきた神社なんだと感じました。
日常の延長にある、ちいさな“和”の時間を
地下鉄「緑橋駅」から歩いて7分ほど。ふとした休日の午後や、仕事帰りに立ち寄るのにもぴったりのロケーションです。
歴史と自然、そして地域の温かさが溶け合う、八王子神社。
都会の喧騒をちょっとだけ離れて、こころを整える時間を過ごしてみませんか?
- 八王子大神
- 宇賀御魂神
- 素盞嗚命
- 奇稲田媛命
- 大己貴命
- 不動明王
- 厄除開運
- 邪気清祓
- 家内安全
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