櫻宮【大阪市・都島区】
大阪市都島区、春になると桜の名所として知られる櫻宮は、歴史と自然がやさしく調和する川辺の神社です。豊臣秀吉が流鏑馬を行ったとも伝わる由緒あるお社で、大阪城の守護神としても信仰されてきました。
その昔、この一帯は桜や菜の花が咲き誇る大阪随一のお花見スポットだったそう。今も“桜の都”の面影を残し、季節ごとの美しさが心をそっと癒してくれます。
境内では、心をととのえる静かな時間とともに、開運や厄除けなどのご利益にもふれることができます。都島区を訪れたら、ふらっと立ち寄ってみたくなる、やさしい魅力あふれる神社です。
桜とともに歩んだ、歴史ある川辺の神社
JR「桜ノ宮」駅からすぐ。春になると桜が咲き誇る美しいエリアに佇むのが、櫻宮(さくらのみや)です。
今では近くに高層ビルや道路が並ぶ都会の一角ですが、かつてこの場所は、淀川のほとりに咲く桜と、のどかな田園風景が広がる風流な名所でした。
馬と桜と流鏑馬と。豊臣家にもゆかりあるお社
櫻宮のはじまりは、かつての「小橋・桜の馬場」と呼ばれる地。
豊臣秀吉が桜の下で流鏑馬(やぶさめ)を行なったという華やかな記録が残っています。
その後、たびたびの淀川の氾濫により社殿が流され、今の地へとたどり着きました。
実はこの場所、伊勢神宮ともご縁がある「由緒ある地」とされているんですよ。
大阪城の守護神としても大切にされた神社
昔は「宮田」と呼ばれる地にあった櫻宮は、豊臣家・徳川家どちらからも厚く信仰された、由緒あるお社。
記録の多くは戦火や水害で失われてしまったものの、その分だけ多くの人々に大切にされてきた証でもあります。
桜と菜の花に包まれて。かつては大阪随一の花見スポット
かつての櫻宮周辺は、春には桜、菜の花が広がる一大お花見スポットとして、文人や旅人たちに愛されてきました。
桜の頃には茶屋が立ち並び、観月の夜には虫の声と川のさざ波。
四季折々の美しさに包まれながら、心穏やかに過ごすことができた、まるで物語のような風景だったそうです。
今も“桜の都”の面影を残す場所
残念ながら、戦災や都市開発によって、かつての景観は失われましたが、
大阪市は今もこのエリアを大切に守り、「桜宮公園」として再び桜の名所としての復活を進めています。
ちょっと気分転換したいな…そんな時にふらっと立ち寄りたくなる、静かな癒しの空間。
歴史の趣と、自然のやさしさに包まれて、季節ごとに違う表情を楽しめる神社です。
- 天照皇大神
- 八幡大神
- 仁徳天皇