新家天満宮(川べり天神)【大阪市・平野区】
平野区の川沿いにそっと佇む「新家天満宮」は、地元の人々から“川べり天神”と親しまれている、心やすらぐ小さな神社です。
この地には、平安時代に菅原道真公が立ち寄られたという伝承もあり、やがてそのご縁から北野天満宮の御分霊をお祀りするようになりました。
都会のすぐそばとは思えない静けさの中で、やさしい風と緑に囲まれながら、そっと手を合わせる時間。日常の合間に、そんな小さな癒しを感じられる場所が、ここにはあります。
川沿いにひっそり佇む「川べり天神」へ
大阪市平野区。町のざわめきから少し離れた平野川沿いに、
静かにたたずむ「新家天満宮(しんけてんまんぐう)」は、地元の人たちから“川べり天神”と呼ばれて親しまれています。
都会のすぐそばにありながら、ここだけ時間がゆったりと流れているよう。
お散歩の途中や、ちょっと気分転換したいときに、ふと立ち寄りたくなる神社です。
菅原道真公が立ち寄ったと伝わる地
神社のあるこの地には、こんなお話が伝えられています。
平安時代、学問の神さまとして名高い菅原道真公が太宰府へ向かう旅の途中、
叔母である覚寿尼とお別れした帰りに、平野川を船で下り、ひと休みされた場所がここだったそう。
その後、道真公のゆかりの地として、京都の北野天満宮から御分霊を迎えてお祀りするようになり、
「川べりの天神さん」として長く人々に敬われてきました。
いったん消えた神社が、地域の想いで復活
明治時代には「村社」として認められていましたが、時代の流れで一度は合祀され、
社殿も自然倒壊してしまいます。
それでも、大きな鳥居や灯篭、木々が残された境内地は地元の人々によって大切に守られ続けました。
そして、戦後の昭和24年、再び御神霊を迎えて新たな社殿が造営され、
かつての町名にちなんで「新家天満宮」として生まれ変わったのです。
身近な学びの神さまと出会える場所
いまでは受験や学業成就のご利益を願って、近くの学生さんやご家族が訪れることも。
あたたかな地域の手でよみがえった神社だからこそ、どこか親しみやすさが感じられます。
風に揺れる木々の音を聞きながら、小さな境内で静かに手を合わせる。
そんな穏やかな時間を、「川べり天神」で過ごしてみませんか?
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