坐摩神社(ざま神社)【大阪市・中央区】【大阪市・北区】
大阪市中央区、本町のオフィス街にひっそりと佇む「坐摩神社(ざまじんじゃ)」は、都会の中に息づくやさしい癒しの神社。
地元では「ざまさん」と呼ばれ、仕事帰りやお散歩の途中に立ち寄る女性たちの憩いの場として親しまれています。
ご祭神は住居守護や旅行安全、安産守護などにご利益があると伝えられる五柱の神さま。歴史は1800年以上と深く、『万葉集』や神功皇后の逸話にも登場する、由緒正しい存在です。
大阪市中央区の歴史とともに歩んできた坐摩神社。都会の真ん中でふっと深呼吸したくなったとき、やさしい神さまがそっと背中を押してくれるような場所です。
都会のオアシスで出会う、歴史とやさしさ。ざまさんでひと息
本町や心斎橋からも歩けるビジネス街の真ん中に、ひっそりと佇む「坐摩神社(ざまじんじゃ)」。
地元では「ざまさん」の愛称で親しまれ、オフィス街の中にありながら、境内に一歩入ると静けさと清らかな空気に包まれます。
実はここ、1800年以上もの歴史をもつ、由緒ある古社なんです。
旅と住まいを守る神さま、坐摩神(いかすりのかみ)
お祀りされているのは「坐摩神(いかすりのかみ)」という、ちょっと珍しいお名前の五柱の神さまたち。
名前の由来は「居処(いかしり)=住む場所」を守る神という意味から来ているといわれています。
昔から“住まいの守り神”として親しまれてきた一方で、“旅行の安全”や“安産のご利益”でも有名。
流れる水や井戸を司る、清らかでやさしい神さまなんです♡
安産と旅のご祈願ならここ。万葉集にも登場!
古くは、神功皇后が応神天皇を出産するときに、坐摩神に安産祈願をされたという言い伝えが残っています。
明治天皇のご誕生の際にも、ここでお祈りが捧げられたそう。
そして『万葉集』には、防人たちが旅立ち前に「坐摩神に行路の安全を祈った」と詠んだ歌もあり、
昔から“旅のお守り神”としても愛されてきたことがわかります。
渡辺さん、渡部さんのルーツはここかも?
実はこの神社、全国の「渡辺(わたなべ)」「渡部(わたべ)」姓の発祥地ともいわれています。
神社のある地名「渡辺」は、かつての旧社地(現在の天満橋あたり)から引き継がれたもの。
姓の由来をたどって“ご先祖に出会う”ような感覚で訪れるのも素敵ですね♪
神社の歴史は、大阪の街の歴史とともに
神社が今の場所に遷されたのは、豊臣秀吉が大坂城を築いた天正年間のこと。
江戸・明治・大正と時代を超えて、神社は大阪の人々の暮らしとともにあり続けてきました。
明治時代には明治天皇がご親拝され、相撲を観覧されたことも。
その後、戦災で社殿は一度焼失しましたが、昭和34年に再建され、今の姿に甦っています。
お散歩にもぴったり。働く女性にも人気の“ざまさん”
坐摩神社は、ビジネス街の中にあるからこそ、“お仕事帰りのリフレッシュ”にもぴったり。
「今日も一日おつかれさま」と、静かに気持ちを整えてくれる場所です。
旅行前のお参りや、マイホームを建てるときのご祈願、赤ちゃんを迎える準備…
人生のいろんな“節目”に、そっと寄り添ってくれる、頼れる神社です。
おわりに:ちょっと遠回りして、深呼吸のひとときを
本町や淀屋橋からも徒歩圏内。おしゃれなカフェやショップの近くにある「ざまさん」は、
ふらっと立ち寄るだけで、心が静かに整っていくような不思議な場所です。
今日という日を、少しやさしく終わらせたいとき。
少しだけパワーが欲しいとき。
「ざまさん」への寄り道を、ぜひ習慣にしてみてくださいね。
- 生井神
- 福井神
- 綱長井神
- 波比岐神
- 阿須波神
- 住居守護
- 旅行安全
- 安産守護
坐摩神社(ざま神社)
土日祝日7:30~17:00