大宮神社【大阪市・旭区】

大阪市旭区、千林大宮駅から商店街を抜けた先にたたずむ大宮神社は、源義経や豊臣秀吉にもゆかりのある歴史深いお社。
鎌倉時代の神秘的なエピソードからはじまったこの神社は、今も地域の人々に愛され続けています。

かつての朱塗りの社殿や松並木の参道、狐と椿が語られる小山の記憶など、どこか懐かしくてやさしい物語が残り、日常のざわめきから心をそっと解き放ってくれます。

境内では家内安全や商売繁盛などのご利益も大切にされ、季節ごとのお祭りもにぎやか。
旭区をおさんぽするような気持ちで立ち寄れば、小さなご縁とほっとする時間に出会えるはずです。

歴史ロマンと自然のやさしさにふれる、大宮神社でゆるっとお詣りタイム

旭区・大宮の、商店街を抜けた先にたたずむ大宮神社。
ふらっとお散歩の途中で立ち寄れるこの神社は、約840年の歴史を持つ由緒ある神社なんです。

お祀りしているのは、應神天皇・神功皇后・姫大神の三柱。いわゆる「八幡さま」です。

大きな拝殿は、白い壁がきれいに保たれ、後ろの本殿は朱や黄、緑の色合いもあざやか。
大切に守られてきたことが伝わる、どこか懐かしくてやさしい神社です。
ここに来ると、心のざわめきがすっと静まるような、そんな不思議な魅力があります。

源義経ゆかりの地、神秘の梅の木からはじまった物語

大宮神社の始まりは、なんと鎌倉時代。
文治元年(1185年)2月、源義経が平家討伐に向かう途中にこの地に立ち寄り、宇佐八幡の神さまの夢を見たのがきっかけだとか。

目覚めてみると、梅の古木に霊鏡がかけられていて、神のお導きに勇気をもらった義経は、平家を見事に討ち取り、後鳥羽天皇の許しを得てこの地に神社を創建。
以来、「大宮八幡宮」として人々の信仰を集めてきたそうです。

豊臣秀吉も信仰した、城を守る“鬼門守護神”

天正11年(1583年)、あの豊臣秀吉も大阪城を築く際に鬼門(北東)を守る神様として大切に祀ったというから驚き。
毎年三度、正式な祭祀が行われ、朱塗りの社殿と美しい松並木が続く参道はとても荘厳な雰囲気だったとか。
当時の境内はおよそ3ヘクタールもの広さがあり、朱の社殿と朱の橋が木々の緑に映え、まわりには清らかな水の流れが引かれていたそうです。

歴代の大阪城代(大坂城を管理し、治安や警備を担う役職)たちも参拝したといわれるこの神社。歴史好きさんにもきっと刺さるスポットです。

明治の終わりには、近くの神社7社を合祀し、明治45年(1912年)4月に「大宮八幡宮」から今の「大宮神社」へ名前を改めました。
合祀された中には、友淵村(今の都島区毛馬町)の十五神社の神さまも。
十五神社はその後、地元の人たちの願いでふたたび神さまをお迎えし、今の淀川神社になっています。

椿と狐が遊んだ、のどかな小山も今は地域の憩いの場に

昔は本殿の裏に小さな丘があり、椿が咲き誇り、昼間でも狐がのんびりしていたなんてエピソードも。
その小山は京街道改修で姿を変え、今は「大宮中公園」として親しまれています。

神社の裏手に広がるこの公園からは、子どもたちの元気な声が聞こえてくることも。

大正時代の古書に残る大宮神社【大正の記録】

手元に『大正大阪風土記』(大正15年=1926年発行)という古い本があります。
そこには、当時の大宮神社が、後鳥羽天皇の勅額(天皇が書かれた額)を大切に納めていると書かれていました。

また、氏子の町は、千林町や森小路町、内代町、そして友淵町まで、11の町に広がっていたそう。
100年前も、このあたり一帯の人々に頼りにされていた神社だったことが伝わってきます。

今も受け継がれる、地元に愛されるおまつり

毎年1月の「大宮えびす祭」や、夏と秋の例大祭では、神社がにぎやかに彩られ、地域の人々で賑わいます。

「えべっさん」に商売繁盛をお願いしたり、夏祭りのにぎわいを楽しんだり、
いつもの日常がちょっとだけ特別に感じられる、そんなひとときが味わえますよ。

木そのものが神さま、大きな「いぼ大神」【参拝メモ】

2026年9月に参拝しました。千林大宮駅から、アーケードのない商店街を通り抜けた先にある神社です。
注連柱(境内の入口に立てられる一対の石柱)をくぐり、石畳を進んだ先に鳥居がある、少し縦長の境内です。

どっしりと立派な拝殿でお参りを済ませて社務所へ。ご年配の女性の方が、「御朱印を書ける人が今いてないんです」とのことでした。

境内には「高良社(豊国神社)」「楠社」「若宮八幡宮」「北斗社」「稲荷社」「春日社」「いぼ大神」「行者社」など、たくさんのお社が並んでいます。
楠社は楠をお祀りしているのかな、北斗社は北斗七星?行者社は何かの岩?と、気になるお社ばかり。
ほかにも短い石橋のようなものがあったり、稲荷社の近くの狛犬の顔が可愛かったりと、見どころがいっぱいです。

稲荷社にお参りしようとしたとき、ふと本殿側の塀を見上げると、三羽の鳩が揃ってこちらを見ていたのが印象的でした。

なかでも、大きな「いぼ大神」の木はとても立派。木と神さまとのつながりを感じられる神社でした。
神社の裏手には大宮中公園が隣接していて、境内の奥から、公園で遊ぶ子どもたちの声が聞こえてきました。

あとで調べると、楠社は「楠御前」の跡があったと伝わる場所で、戦後には巳さん(蛇の神さま)もお祀りされたそう。
北斗社は北斗大神を、行者社は修験道の開祖とされる役小角(えんのおづぬ)をお祀りしています。
高良社では、令和2年(2020年)の改修工事の際に、秀吉を神格化した「豊国大明神」の坐像が見つかり、今は豊国大明神もお祀りされているのだとか。
境内の案内板によると、いぼ大神は、昔から里の人たちが「いぼ神様」と崇めてきたモチの老木。
木肌と自分の肌を交互になでて祈ると、いぼはもちろん、吹き出物や、内臓の病までも「いぼ」に見立てて治ると言い伝えられ、病気平癒の神さまとして、あつく信仰されてきたのだとか。
今は、なでてお参りする信仰にちなんだ「なで守り」も授与されています。

静かな時間と歴史を感じに、ふらっと立ち寄ってみて

京阪や大阪メトロの駅からもアクセス良好。
忙しい日々の合間にちょこっと立ち寄るだけで、心にゆとりが戻ってくるような場所です。

歴史ロマンと自然の気配がゆるやかに重なる、大宮神社。
“近くにこんな場所があったんだ”って、きっと嬉しい発見になるはずです。

主祭神 [神社の中心的な神様]
  • 應神天皇
  • 神功皇后
  • 姫大神
御神徳 [神様から授かる恵みやご利益]
  • 家内安全
  • 商売繁盛

 

開運

大宮神社

住所:大阪府大阪市旭区大宮3-1-37
アクセス:地下鉄谷町線「千林大宮」駅2番出口より徒歩6分
京阪「千林」駅より徒歩16分
電話番号:06-6951-2196
公式HP:大宮神社


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